2002年05月13日(月) 脳神経外科一日目 

■病棟8時25分。脳外科の病棟は9階東&8階東。遠い…8時半教授一行が到着して回診開始。相変らず集団の後でボッケーとしてると、いきなり教授に「もっと前に出てきなさい」とか言われる。ツカツカと教授の隣まで行くと、「積極性が無いといかんよお」とイヤミを言われ…と言うのを感じさせないのがクラツ教授のステキな所。「いや、シャイなんで」と一応言ってみると、わざとらしく見ていたCTを落とす教授。お茶目過ぎ。と言うわけで、脳外科は画像所見が大切。回診中も教授が見てる写真を横から後から前から盗み見。もやもや病の写真も見るが…わかんねー。何処がもやもやしてるんだ…回診終わってオリエンテーション。医局長はイマシン先生。その昔、ビー部の呑み会で「ラ・サールにあらずは人にあらず」的発言をして、酔いつぶれた後にカナザワさんの襲撃を受けたと言う謎のヒト。去年の学祭では「ボクは今日当直なんだよね〜」とか言いながら、ビー部のテントで酒呑んでた謎のヒト。CT見学…でも患者さんが来ず。仕方ないのでCT読影の方法を習う。整外でちょっとは画像が読めるようになったカワヅさん。頭部CTも…頑張ろう。外来では教授の診察を見学…のハズがこちらも新患がいなくてひたすら教授の話を聞くだけ。まーよく喋る教授だこと。午後は病棟。担当の先生探して病棟やら医局やらをウロウロ。担当のムラヤマ先生捕まえて、担当の患者さんに挨拶して、オシマイ。ニーロ助教授の脳外科概論の講義。助教授は講義が上手い。しかもいいヒト。続いて術前カンファレンス。抄読会。脳腫瘍に温熱療法が効くらしいっすよ。へー。ま、聞くだけなのでまったり。抄読会終わって教授が「これは何のTシャツやあ?」とカワヅさんの白衣の下に透けてるKemuriのTシャツを指して。その後、小ネタかましてた。ホントお茶目な教授。

 

2002年05月14日(火) 脳神経外科二日目

■今日は手術日ですが、手術が無いそうです。と言うわけで、外来でミニ○×テスト。6年生に解説してもらいながら答え合わせ。なかなかの出来。つーか○だらけですな。そのまま頭部外傷のレクチャー。ホテーがやらかしたのは硬膜外血腫ですな。意識清明期がありまする。メシ食って、五講前ヤニ吸い場でまったりまったり。午後は病棟に顔出して、医局でmicrovascular decompression/脊髄&脳内出血のレクチャー。またまた、お茶目な教授にからまれる。

 

2002年05月15日(水) 脳神経外科三日目

■オペ見学。顔面痙攣。顔面神経と触れている血管を剥離して3時間ぐらいで手術終了。かなり早かったらしい。マイクロチェア(王様の椅子)を始めてみる。ちょっとカッコイイ。一家に一台欲しいが…置き場がない。午後はレクチャー。折角レクチャーしてくれてる助教授の目の前で爆睡。隣のルシコに「あれはあんまり」と、ダメ出しされる始末。 ゴメンナサイ。

 

2002年05月16日(木) 脳神経外科四日目

■オペ見学。脳腫瘍。やっぱり臓器が臓器だけに、摘出も慎重。モニター見てて、「もっとゴソっと取らんかい!」とか思うが、そう行くわけも無し。顕微鏡下のオペになると、肉眼ではよくわからないのでモニターで見学します→座れます→寝ます。オペ中寝るのは流石にいかんと思う。午後は糸結びの練習。やっぱり指が曲がらないのはちーとハンデ。そんなに大したことはないんだけど。顕微鏡下でも糸結び。なかなか楽しい。下手の横好きなんだけど。親父もお袋も結構器用なんだけど、どうもカワヅさんはそこは似なかった模様。才能無い分は努力でカバーしないといけません。

 

2002年05月17日(金) 脳神経外科五日目

■7時半から病棟でカンファ。眠いです。そのままニーロ助教授回診&外来診察。午後はイマムラ先生にちょっとだけ症例プレゼン。30分ぐらいで終了。何にもしてない一日。

 

2002年05月20日(月) 脳神経外科六日目

■朝ちょっと早く来すぎて、五講前ヤニ吸い場でコゾノと遭遇。話題はICUに担ぎこまれた同級生の話に。予後はいい疾患だけど…不安。快復を祈るのみ。で、先週と同じく8時25分病棟へ。教授回診。先週と全く同じこと言ってる教授。最後の患者さんでは学生に質問して外れると「帰ろっ」って本当に帰ってしまう教授。回診終了。10時半まで放置プレイ。図書館で文献探してたりして、10時半外来。でも教授曰くは「手違いで新患の患者さんがいないから、今日はもういいよ」と仰せられ、終了。再び放置プレイ。五講で駄弁ったりしながら暇潰し。16時カンファ。17時40分抄読会。

 

2002年05月21日(火) 脳神経外科七日目

■MRIの見学…先生忙しそうで待たされる。結局カジさんがやってきて簡単に説明しておしまい。図書館に行って、良さげなpaperをダウンロード。タイトルを訳すと「原発巣不明な転移性脳腫瘍について」となるjournal of neurologyと言う雑誌の論文。これからしばらくは英語と格闘。オペ見学。内頚動脈内膜剥離術。かなりステキな手術でした。一旦頚動脈を閉鎖して、切開して、内シャントを埋めこむ。この間7分。内膜がやたら肥厚してて、なかなか切開できず、オペレーターの「早く!急いで!」と言う声に時間と戦う手術を感じてしまう。これまで見た手術では無かった緊張感にゾクゾクしてしまう。不謹慎な言い方だけど、こんな緊張感の中で仕事したい。普段はまったりがいいけど。ま、この手術のヤマはそこぐらいで、後は内膜をキレイサッパリ剥離して終了。結構な剥がれっぷりに嬉しくなってしまう。午後は論文読み&レクチャー。下垂体&間脳腫瘍、虚血性脳出血。眠らずに聞きました。はい。

 

2002年05月22日(水) 脳神経外科八日目

■今日は脳腫瘍のオペに手洗いで入る…予定でしたが、オペが延期になって結局手洗いもナシに。あ〜あ。と言うわけで、準放置プレイ状態につき、五講でひたすら論文を読む。あ〜ダルい。午後は脳腫瘍のレクチャー。14時半にルシコと医局へ。「先生が遅れるそうで15時からになりました」 五講で駄弁り倒して暇潰し。15時にバタコさんと医局へ。「先生がまだ鹿屋から戻ってきてる途中だそうで、16時からになりました」 五講で駄弁り倒し再び。16時にヤスイさんと医局へ。ようやくレクチャー開始。ウトウトしてしまいましたが…為になりました。脳外科の概説講義で得たものはほとんどないけど、ポリクリレクチャーで得たものはかなりありまっせ。終わって病棟でカルテを眺める。エコーもGaシンチでも異常所見は見られず…どこだ原発巣…

■不定期連載・非医療関係者の為の用語解説。「手洗い」…その名の通り手を洗うこと。オペレーター(術者)と全く同じように手を徹底的に洗って、ガウン着て、オペレーターのすぐ隣で視点を同じくしてオペを見学します。あわよくば糸結びや糸切りも出来ます。ちなみに手洗い以外の普通の見学は回りから覗き込むだけですが、罷り間違ってもオペレーターやアシスタントドクター、手洗いの学生に触れることはできませんし、術野の回りや清潔を保たなければならない器材に近づきすぎると怒られます。ちなみに一番神経質なのは整形外科。手洗いで入って、麻酔用のチューブに腕が触れただけで手洗いやり直しです。怖い怖い。

 

2002年05月23日(木) 脳神経外科九日目

■早めに学校に来てレポート書き。カルテってば医者の個性が良く表れる。ムラヤマ先生の書いたカルテは今までの中で一番読みやすいんだけど…オペ見学。手洗いのヤスイさん曰く「始まるの12時ぐらいからだって」 準備がやたら大変な模様。特に見て行けと言う指示もないので見学止めて、論文読み&レポート書き。午後は定位的脳外科の講義。ガンマナイフとかサイバーナイフとか、そんな話。終わって何処からともなく現れる教授。「パイナップルでも食べようか」と。沖縄中部病院に行ってる医局員から送られて来たんだとか。程よい酸っぱさで美味しい。なのに、やけに酸っぱい顔してる教授。何故だ。

 

2002年05月24日(金) 脳神経外科十日目

■7時半からカンファ。眠いっすね。教授回診。いつものようにゾロゾロ。終わって、教授室へ。教授の前で読んできたpaperをプレゼン。カワヅさんも結局わけのわからないままプレゼン。題材は良かったらしく、教授も結構真剣に聞いてたのだが…スンマセン。カワヅの技量不足です。外来で助教授の診察を見学。二分脊椎の患者さん。まだ産まれたばかりなんだけど。両親に病気の説明。慎重に丁寧に言葉を選んで説明しないと、後々話しがややこしくなります。助教授曰くは「まだ一人目の子供で産まれたばっかりだから、父親の方には実感がないんよねえ」 そんなもんなんですか。気をつけます。ついでに「脳外科に来るのもいいよ」と、やんわり勧誘。「キミは違う外科だろうけど」と言われる。どう言う意味だ、ウロに行きそうって事か? 午後はイマムラ先生に症例のプレゼン。カワヅさんの担当の患者さんは今日退院なので。病棟にも写真が無い…と言うわけで思い出しながらスケッチするも、あまりのヘタクソさに見兼ねたイマムラ先生が写真を見つけて来たりして…ま、写真さえあればこっちのもんですがよ。転移性脳腫瘍はMRIでring like enhancementを呈します(特にT1造影で)。T1でlow、T2でhigh。とか、今回の症例に関して言えば、画像見れば診断は一発なので。プレゼンも楽でしたよ。

■不定期連載・非医療関係者の為の用語解説。「MRI」…これは結構一般的だとは思いますが。Magnetic Resonance Imagingの略で、磁気共鳴画像?でいいのか? CTが放射線を使って人体の輪切りの画像を得るのに対して、MRIは磁気を使って輪切りや縦切り、横切りの画像まで撮れちゃいます。ステキ。磁気を使うので、MRIの撮影室に時計やら、クレジットカードやらを持ちこむと一発でぶっ壊れるそうです。怖いですね。でも、人体には全然影響が無い(無いわけではないだろうが、放射線よりは健康的)ので、暇潰しに撮ってもらうのも楽しいかもしれません(ウソ)。

 

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